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選択制確定拠出年金のメリット
現在は、額面給与金額から、税金や社会保険料が控除されたものが手取りとなっています。この手取りの中から、将来のために一部を貯金しています。
選択制確定拠出を導入することで、右図のように額面給与から掛金の拠出金額を差し引いた金額に対して、税金や社会保険料が源泉徴収されますので、給料をもらってからの貯蓄するより大変有利なのです。
さらに、確定拠出年金で掛金を掛けた全額は、所得税・住民税・社会保険料の算定基準の対象外にもなります。しかも、運用中の運用益に課税されません。さらには、運用する投資信託の販売手数料も無料になります。このように入口非課税、運用中は非課税の上に手数料無料、こういうメリットがあります。
しかし、もっとも大きなメリットは5年間の空白を埋められることです。
公的年金の支給開始年齢が65歳から支給ですが、この確定拠出年金は原則60歳で受給権を獲得できます。定年と年金受け取りの5年間の空白を埋めることができるわけです。
また、年金受給時も年金で受取ることを選択すると「公的年金等控除」、一時金で受け取ることを選択すると退職所得となり、退職所得は「退職所得控除」などの多大なる優遇を受けています。多くの人の場合、非課税となります。
確定拠出年金は従業員にとっては満点と言ってもよい制度でしょう。また、企業側のメリットとしましては社会保険料の負担が軽減される事です。
社員が選択制確定拠出年金を掛けるとその掛金は、社会保険料の算定基準対象外になりますので、今までは30万円に対して、社会保険料が算定されていた社員が3万円掛金として掛けると、額面給与が27万円となりその部分で社会保険料が算出されます。
従って、等級ダウンによる確実な社会保険料削減が実現できるわけです。
しかも、社会保険料削減効果は恒久的に軽減できます。